2019.1.10掲載 上勝町立上勝中学校

資源を循環させる大切さを育み、
地域が一つとなって上勝の豊かな自然を守る

幼少期からゴミ分別は言わずと知れたこと
上勝町は四国で一番人口が少ない町です。2020年までに、ごみの焼却・埋立処分をゼロにする「ゼロ・ウェイスト」を2003年に日本で初めて宣言しました。活動に尽力された方の想いが、道徳の教材にもなっており、熱心に学んでいます。現在、町内ではごみを45分別しています。生徒たちにとって、分別することは幼い頃からの当たり前です。校内では、出る主要なごみを18分別できるようにしていますが、町外から来た先生たちの方が、いつも驚かされています。月に一度、環境・美化委員が計測している燃えるごみは毎月900g程度です。そのごみは一般的にイメージするものよりも、細かく分類しているので、鼻をかんだティッシュや塵くらいです。以前、ゆこうが落ちていて問題になったことがありましたが、犯人はカラスだった、ということも。そのぐらい、なるべくごみを出さない工夫が自然と身についています。

 

薪ストーブ利用で、資源活用の大切さを学ぶ
本校は環境問題に意欲的に取り組んでいます。学校はもちろん、町全体で自然エネルギーを大切にしようと、木質バイオマスを推進しています。山間部の小規模校としての特長を活かして、薪ストーブを各教室と職員室に4台設置し、灯油の代わりに薪を使用することで、CO2削減と豊かな森林資源の保全を目指しています。毎年、町や森林組合、NPO法人の協力を得て「木質バイオマススクール」を開催、薪ストーブを使う理由や薪作り、間伐体験などから林業の大切さを肌で感じ、それらが全て上勝町を守ることに繋がることを学びます。教室の裏に保管している大量の薪は、保護者の皆さんが「子どもたちのために」と、大きな木々を薪にしてくれたものです。チェンソーを持参し、薪づくりに取り組まれる姿は本当にかっこいいです。薪ストーブに入らないサイズの時は、生徒が電動薪割り機で小さくしてから使っています。

 

▲寒くなると薪ストーブの使用が始まる。

 

▲地域と連携し、実際の山で実習体験。

 

上勝町立上勝中学校
徳島県勝浦郡上勝町大字生実字東戸越73
TEL.0885-46-0015 FAX.0885-44-6033

2019.1.10掲載 上勝町立上勝中学校